「フリーランスになったけれど、確定申告って何から手をつければいいの?」——そんな不安を感じていませんか。確定申告は、手順さえ分かればいいのではありません。この記事では、フリーランス・個人事業主の確定申告のやり方を、必要な人の条件・必要書類・4ステップの手順・期限まで、はじめての方にもわかりやすく解説します。
- ✓確定申告が必要なのは、所得(売上−経費)が48万円を超える人(副業は所得20万円超)
- ✓やることは①書類準備②売上・経費の集計③申告書の作成④提出の4ステップ
- ✓青色申告なら最大65万円控除。会計ソフトを使えば複式簿記も自動で作れる
確定申告とは?フリーランスに必要な理由
確定申告とは、1年間(1月1日〜12月31日)の所得と、それにかかる所得税を自分で計算して税務署に申告・納税する手続きです。会社員は勤務先が年末調整で代わりに行いますが、フリーランスには年末調整がないため、自分で申告する必要があります。原則として、申告と納税の期限は翌年の2月16日〜3月15日です。
確定申告が必要な人・不要な人
フリーランスの場合、年間の所得(売上 − 経費)が48万円を超えると、確定申告が必要になります(基礎控除48万円を超えるため)。副業として行っている場合は、給与以外の所得が年20万円を超えると申告が必要です。ただし、源泉徴収で税金を前払いしている場合は、申告することで払いすぎた税金が還付されることも多いため、20万円以下でも申告した方が得になるケースがあります。
青色申告と白色申告、どちらを選ぶ?
確定申告には「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。違いをまとめると次のとおりです。
| 項目 | 白色申告 | 青色申告 |
|---|---|---|
| 事前の届出 | 不要 | 開業届+青色申告承認申請書が必要 |
| 特別控除 | なし | 最大65万円の控除 |
| 帳簿 | 簡易な記帳 | 複式簿記(65万円控除の場合) |
| 手間 | 少ない | やや多い(会計ソフトで解消可) |
節税メリットが大きいのは青色申告です。複式簿記と聞くと身構えてしまいますが、会計ソフトを使えば入力するだけで自動作成できるため、これから始める方は青色申告を選んでおくのがおすすめです。

確定申告のやり方【4ステップ】
STEP1:必要書類を準備する
まずは申告に必要なものをそろえます。マイナンバーカード(またはマイナンバー通知書+本人確認書類)、1年分の売上がわかる請求書・通帳、経費の領収書・レシート、源泉徴収された金額のわかる支払調書などです。日ごろから案件ごとに売上・経費・源泉徴収額を記録しておくと、この段階が一気にラクになります。
STEP2:売上と経費を集計する
1年間の売上の合計と、経費の合計を集計します。ここで「所得=売上 − 経費」が決まり、税額のベースになります。経費の計上漏れは、そのまま払いすぎた税金につながるため、抜けなく拾うことが大切です。
STEP3:申告書を作成する
集計ができたら、申告書を作成します。方法は主に3つ——①会計ソフトを使う(最もラク)、②国税庁「確定申告書等作成コーナー」で作る(無料)、③手書き。青色申告の65万円控除をねらうなら、複式簿記に対応した会計ソフトの利用がほぼ必須です。どのソフトを選べばよいか迷う場合は、フリーランス向け会計ソフトの比較記事を参考にしてください。
STEP4:提出して納税する
完成した申告書は、e-Tax(オンライン)・郵送・税務署の窓口のいずれかで提出します。マイナンバーカードがあれば、e-Taxでスマホから提出でき、青色申告特別控除も満額の65万円が受けられます。納税は、口座振替・クレジットカード・コンビニ納付などから選べます。
フリーランスが計上できる主な経費
事業に関わる支出は経費として計上でき、その分だけ所得=税額が下がります。代表的なものは、通信費(スマホ・ネット)、消耗品費(PC周辺機器・文具)、地代家賃(自宅按分)、水道光熱費(按分)、旅費交通費、新聞図書費、会議費、外注費などです。プライベートと共用のものは、事業で使う割合分だけを「家事按分」で計上します。
よくある疑問
Q. 源泉徴収されていると、確定申告で戻ってくる?
A. はい。源泉徴収は所得税の前払いなので、確定申告で精算し、払いすぎていれば還付されます。仕組みは源泉徴収の解説記事で詳しく紹介しています。
Q. 申告しないとどうなる?
A. 期限後申告になると、無申告加算税や延滞税が課される場合があります。所得が基準を超えるなら、必ず期限内に申告しましょう。
Q. そもそも自分の仕事、割に合ってる?
A. 手取りベースで働き方を見直すなら実質時給の記事もおすすめです。
まとめ
フリーランスの確定申告は、①書類を準備し、②売上・経費を集計し、③申告書を作成し、④提出・納税する——この4ステップです。カギは、日ごろから売上・経費・源泉徴収額を記録しておくこと。直前になって慌てないために、案件を登録するだけで手取り・源泉徴収額・実質時給まで自動集計できる無料ツール「筋肉質財務」を、備えとして使ってみてください。
