- スマホ・ネットは「仕事で使う割合」だけ経費にできる(家事按分)
- 割合の目安は仕事の使い方しだいで30〜50%程度が一つの目安
- 勘定科目は「通信費」。割合の根拠をメモで残しておくと安心
スマホ代もネット代も、フリーランスにとっては仕事に欠かせない出費。「これって経費にできるの?」と迷う人は多いはずです。結論から言うと、仕事で使っている割合の分だけ、通信費として経費にできます。この記事では、通信費の家事按分の考え方・割合の目安・勘定科目・注意点を、計算例つきでやさしく解説します。

通信費に含まれるもの
フリーランスの通信費には、主に次のようなものが含まれます。
- スマートフォンの通話料・通信料
- 自宅のインターネット回線(光回線・プロバイダ料)
- ポケットWi-Fi・モバイル回線
- 固定電話・FAX
- 切手・はがき・宅配便(※こちらは荷造運賃や通信費など、内容で科目が分かれることも)
スマホ本体やパソコンの購入費は「通信費」ではなく、金額により消耗品費や減価償却で処理します。→ 勘定科目の一覧
仕事とプライベート兼用なら「家事按分」
スマホやネットを仕事とプライベート両方で使っているなら、全額は経費にできません。仕事で使っている割合を「合理的な基準」で見積もり、その分だけを経費にします。これを家事按分といいます。→ 家事按分のやり方
経費にできる通信費 = 年間の通信費 × 仕事で使う割合
割合の決め方と目安
割合は「なぜその割合なのか」を説明できることが大切です。次のような基準がよく使われます。
- 使用時間:1日のうち仕事で使う時間の割合
- 使用日数:週のうち稼働している日数の割合
- 回線の用途:業務専用回線なら100%、兼用なら一部
在宅で仕事にネットを多用する人なら、通信費の按分は30〜50%程度が一つの目安になります(あくまで目安で、実態に合わせて決めます)。仕事専用のスマホや回線を分ければ、その分は全額経費にでき、按分の手間もなくなります。
計算例
例:スマホ月8,000円・ネット月5,000円=月13,000円(年156,000円)。仕事の使用割合を40%とすると、経費は 年間 約62,400円。
注意点:説明できる範囲にとどめる
按分割合が極端に高い(例:兼用スマホで9割経費)と、税務調査で内訳の説明を求められたときに困りやすくなります。「売上を得るために必要だったか」「その割合の根拠は何か」を説明できる範囲にとどめましょう。割合の根拠(使用時間のメモなど)を残しておくと安心です。→ 経費はどこまでOK?
「経費が増えると手取りはどう変わる?」を数字で
通信費のような小さな経費も、積み重ねると課税所得が下がり、税金・国保が下がります。案件ごとの粗利や、経費を引いたあとの実質時給を把握しておくと、「どこまで経費にできるか」の感覚もつかめます。無料ツール「筋肉質財務」なら、売上・経費・時間を入れるだけで粗利と実質時給がすぐ出ます。
まとめ
通信費は、仕事で使う割合だけを「通信費」として経費にできます。兼用なら家事按分し、割合の根拠をメモで残す。仕事専用に分ければ全額経費にできて管理もラク。小さな経費こそ、取りこぼさず積み上げましょう。→ 家事按分のやり方 もあわせてどうぞ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、税務の助言ではありません。按分割合や経費の可否は事業の実態で異なります。個別の判断は税理士等の専門家にご相談ください。