
「今年は結構売上があったのに、手元にあまり残っていない…」——フリーランスなら誰もが一度は感じることです。会社員の給料と違い、フリーランスの売上(額面)からは、経費や税金・社会保険料が引かれて「手取り」になります。この記事では、額面と手取りの違い、手取りの計算方法と目安、手取りを増やすコツを、具体例つきで解説します。
- ✓手取り=売上 −(経費 + 税金 + 社会保険料)。額面のすべてを使えるわけではない
- ✓手取りの割合は経費や所得で大きく変わる(経費が少ないと額面の6〜7割程度が目安のことも)
- ✓手取りを増やすカギは、経費の計上漏れをなくすことと、控除を使いこなすこと
「額面」と「手取り」は違う
フリーランスの額面とは、クライアントから受け取る売上(報酬)のこと。一方手取りは、そこから必要な支出を引いて、実際に自由に使えるお金です。会社員は給料から税金・社会保険が天引きされた「手取り」を受け取りますが、フリーランスは額面をまるごと受け取ったあと、自分で経費や税金を差し引いて管理する必要があります。この差を意識していないと、「使えると思っていたお金が、実は納税用だった」ということが起こります。

手取りから引かれるもの
売上(額面)から手取りになるまでに引かれるのは、主に次のものです。
- 経費(事業に必要な支出)
- 所得税・住民税
- 国民健康保険・国民年金
- 消費税(課税事業者など該当者のみ)
それぞれの中身は、税金の種類の記事で詳しく解説しています。
手取りの計算方法と目安
手取りは、次の式で考えます。
手取り = 売上 −(経費 + 税金 + 社会保険料)
「額面の何割が手取りか」は、経費の多さや所得の大きさで大きく変わるため一概には言えませんが、経費が少ない業種の場合、ざっくり額面の6〜7割前後が手取りの目安になることもあります。ただしこれはあくまで目安で、実際はご自身の経費・控除で変わります。
手取りの計算例
たとえば、年間売上500万円・経費100万円のフリーランス(ざっくり試算)の場合——。
- 所得 = 売上500万 − 経費100万 = 400万円
- ここから所得税・住民税・国民健康保険・国民年金などが差し引かれます(控除により変動)
- それらの合計をおよそ100〜120万円と見込むと、手取りはおよそ280〜300万円前後
数字はあくまで概算で、家族構成・控除・自治体によって変わります。大切なのは「売上=使えるお金ではない」と理解し、納税分を先によけておくことです。
手取りを増やすには
手取りを増やす方法は、単価を上げるだけではありません。①経費の計上漏れをなくす、②使える控除(青色申告特別控除・社会保険料控除・小規模企業共済など)を活用する、③割に合わない案件を見直す——この3つが効きます。特に「その案件、手取りベースで割に合ってる?」を知るには、実質時給の記事が役立ちます。
手取りを自動で把握する
とはいえ、案件ごとに手取りを手計算するのは大変です。無料ツール「筋肉質財務」なら、売上・経費・時間を入れるだけで、経費・税金を引いたあとの手取りや実質時給を自動で計算。「結局いくら残るのか」をその場で確認できます。まずはご自身の案件で試してみてください。
まとめ
フリーランスの手取りは「売上 −(経費+税金+社会保険料)」。額面のすべてを使えるわけではなく、納税分を先に確保しておくことが大切です。手取りを増やすカギは、経費の計上漏れをなくし、控除を使いこなすこと。あわせて税金の種類や経費の記事もチェックして、手取りベースで働き方を見直しましょう。
